用語集

カスタマージャーニーマップの作成

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カスタマージャーニーマップの作成

カスタマージャーニーマップの作成

カスタマージャーニーマッピングは、特定のプロセスにおけるユーザーの行動や疑問、体験のリアルなデータを可視化してチームで共有できるようにし、課題や改善のチャンスを浮き彫りにします。

カスタマージャーニーマップは、ユーザーがある目的を達成しようとするプロセスを、時間とタッチポイントを追って可視化するものです。組織側が縦割りで管理しているチーム、チャネル、待ち時間を横断するとき、ユーザーがサービス全体をどう感じているかを浮き彫りにします。

配送会社にとっては、注文、発送、カスタマーサポートがそれぞれ順調に進む「3つのプロセス」に見えるかもしれません。しかし、理由もわからず荷物を待たされているユーザーにとっては、ひとつの未解決のトラブルにすぎません。ジャーニーマップを描くことで、チームはそうした体験のつながりを丁寧に見つめ直すことができます。

誰のジャーニーを描くのかを明確にする

問いの答えを見つけられるよう、対象となるユーザー、状況、そして始まりと終わりを定めます。「認知からファン化までの全顧客」といった設定は、詳細を掘り下げるには広すぎることがほとんどです。「不在票が入っていて、初めて再配達を依頼しようとしている顧客」くらいに絞り込むと、扱いやすいスコープになります。

Nielsen Norman Groupのジャーニーマッピングに関するガイドでは、このプロセスがいかに組織内のバラバラな視点をひとつに束ねるかが解説されています。ただし、マップ上ではリサーチに基づく事実と、ワークショップで出た仮説をきちんと区別しておく必要があります。目指すべき未来の体験と、いま起きている現状の体験は別物です。

インタビュー、行動観察、サポート履歴など、信頼できるデータを集めて一連の流れを把握しましょう。体験が何日にもわたって続き、一度のヒアリングでは振り返りにくい場合は、日記調査(ダイアリースタディ)が役立ちます。

表に見えるタッチポイントの「間」で起きていることを追う

再配達の例で言えば、ユーザーはメールを確認し、問い合わせ番号を探し、サポートに電話をかけ、折り返しの連絡を待っているかもしれません。自社が提供している画面や接点だけでなく、そうした待ち時間や繰り返しの作業も含めてマップに落とし込みます。

根拠がある事実に基づいて、ユーザーの行動、疑問、感情の揺れを記録していきましょう。チームの想像だけで描いた感情曲線は、見た目がどれほど分かりやすくても単なる思い込みにすぎません。情報が足りない部分は隠さずそのまま残し、次のリサーチのヒントにしてください。

状況によって大きく異なるルートは、分けて可視化しておくことが大切です。一日中在宅できる人と、シフト勤務の合間に荷物を受け取ろうとする人では、選べる選択肢が違います。それらを「平均的なルート」としてひとつにまとめてしまうと、体験を台無しにしている本当のボトルネックが見えなくなってしまいます。

見えてきた課題をチームのアクションにつなげる

ジャーニーの全体像が見えたら、どこを改善できそうか、そして誰がその調査や改善を担当できるかを整理します。「コミュニケーション不足」といった表現では、誰が動くべきか曖昧なままです。「確認メールの送信後に配達予定時間が変わっても、変更の連絡が届いていない」のように書くことで、具体的に解決すべきポイントがはっきりします。

そのギャップを生んでいる組織側のオペレーションまで整理したいときは、サービスブループリントが役立ちます。カスタマージャーニーがユーザー自身の体験に焦点を当て続けるのに対し、ブループリントはその体験が裏側でどう作られているかを解き明かしてくれます。

ワークショップで終わらせず、生きたマップとして使い続ける

情報ソースの参照先、作成日、担当者を必ず残しておきましょう。サービスに変更を加えたら該当する箇所を見直し、想定していた課題が本当に解消されたかを検証します。

こうした判断の積み重ねによって、マップは価値を発揮します。誰も見返さない見栄えのいい図で終わらせるのではなく、ユーザーに強いてしまっている余計な負担に気づき、チームの垣根を越えて連携するための道具として活用していきましょう。

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記事

  1. カスタマージャーニーマッピング — Nielsen Norman Group
    ジャーニーマップの構成要素と活用方法を解説しています。リサーチ結果をもとに、顧客視点を損なうことなく体験の共通認識を作りたいときにおすすめです。

ガイド

  1. コンテキストリサーチと観察調査 — GOV.UK
    実際の利用現場でアクティビティを調査する方法を解説しています。「こうあるべき」というチームの思い込みではなく、観察から得た事実でジャーニーマップの抜け漏れを埋めたいときに役立ちます。